100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

大沢鍾乳洞
【おおさわしょうにゅうどう】


中蒲原郡村松町大沢と南蒲原郡田上町の境にある鍾乳洞。東山丘陵の一角に位置する。洞内延長約114m。入口から約40m奥で2洞に分かれる。奥行はさらに一方が約33mで,悲母観音・金明水・大黒天,他方は40mで,銀明水・稲荷をそれぞれ祀る。地質的には,新生代第三紀鮮新世に海底に砂が堆積し,その中に含まれていた貝が地殻変動で隆起,その後地下水で溶けた石灰質により形成。大正2年地元の石工により発見されたが,既に承保年間,大沢喜久馬がコウモリの出入りで洞穴を知り,居住したという伝承もある。昭和57年全国的にも稀種のニホンテングコウモリの生息が確認されたほか,新種の昆虫も発見されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7602561