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豊原峠
【とよはらとうげ】


東頸城(ひがしくびき)丘陵東部,東頸城郡松之山町東川と中魚沼郡津南町辰の口とを結ぶ峠。標高454m。信濃川支流渋海川の分流東川と,信濃川本流との間の分水嶺で,東頸城郡と中魚沼郡との郡界尾根にあたる。松之山町から信濃川本流域に抜ける重要な峠で,辰の口街道あるいは東川道と呼ばれた。昭和初期飯山線開通後は,辰の口近くに越後鹿渡駅が設けられ,紡績女工を含む出稼者が,この峠を越え飯山線を利用して信州方面に向かった。また信濃川本流沿いの中魚沼郡の人たちが,松之山温泉に行く湯峠道でもあった。この峠の松之山町側は急坂とカーブが多く,特に冬は難所であったが,近年峠の直下にトンネルができ,国道353号として松之山町から容易に信濃川本流域,さらに魚沼丘陵を越えて上越新幹線越後湯沢駅に出られるようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7602685