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米山峠
【よねやまとうげ】


柏崎市街の南西部,米山北西麓の海岸部を通る峠道の総称。東西約10km。「刈羽郡旧蹟志」に「鯨波より鉢崎駅に至る間を米山三里と称す。其天険無双世人の知るところ」とある。一部は中頸城(なかくびき)郡柿崎町飛地にかかる。米山海岸部の標高約30~110mの海岸段丘は,米山から流出する谷根(たんね)川・払川などで峡谷状に開削され,海岸側は段丘,崖下が岩礁帯を形成しているので,古代の北陸道も,近世の北国街道も谷を上り下りして越えた。最も深い谷は柿崎町上輪集落にある払川の谷で,「正保国絵図」に「かめわり坂」と記す。ここを通る国道8号は,何回かの改修工事を経て,現在ではトンネルと高架橋が続く快適なドライブウエーとなっている。昭和41年米山大橋(長さ279m・高さ約50m)が完成すると,この付近は佐渡弥彦米山国定公園・米山福浦八景県立自然公園の観光名所として開発された。北陸自動車道が国道と並走し,米山大橋付近に米山インターチェンジがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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