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手取峡谷
【てどりきょうこく】


石川郡鳥越(とりごえ)村と吉野谷(よしのだに)村の村境にある手取川中流の峡谷。命名は,昭和初年の金名鉄道(現北鉄金名線)の開通後という。鳥越村字釜清水(かましみず)から同村字河原山に至る約8kmの河谷で,北部が流紋岩,南部が緑色凝灰岩からなる河床を手取川の急流が浸食し,高さ20~30mの峡谷を形成,数多くの甌穴が見られるほか,懸谷状の地形もある。釜清水には湧水甌穴の弘法(こうぼう)の池をはじめ,黄門(こうもん)橋・不老橋,錦滝・五色(ごしき)滝などの景勝がある。14世紀に祇陀寺の租継大智が選定したといわれる吉野十景の1つ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603094