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榎坂
【えのきざか】


榎木坂とも書き,片上(かたかみ)坂ともいう。福井市南部に位置する文殊山東麓の西袋(にしぶくろ)から,南西の鯖江市大正寺(だいしょうじ)へ通じる峠道をいう。峠は標高約110m。峠に榎が植えられていることから名がある。片上坂は峠下の地区名によるか。戦国期の朝倉街道の一部で当時は旅人の往来でにぎわったという。またこの坂には「南無妙法蓮華経」と刻まれた題目岩があり,弘治年間一乗谷慶隆院の日諦の筆と伝える。峠の下にトンネルを開削中。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603198