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花山峠
【はなやまとうげ】


古くは坂の峠,坂戸(さかんど)ともいう。大野市牛ケ原の坂戸地籍と足羽(あすわ)郡美山町計石との間の峠。標高約220m。峠名は峠下の花山・坂戸によるか。福井・大野両城下を結ぶ大野道(大野からは福井道),その延長の美濃街道(現国道158号)が越える。近世の峠道は花山から坂戸村の中を通り計石村に越えたが,急坂で車の通行が困難であったため,明治14年から同16年にかけて,坂戸村の南の山麓を通過するように改修した。さらに,昭和10年越美北線のトンネル工事と同時に4m余り掘り下げられた。同38年には崖崩れと雪崩を防ぐために,切通しをコンクリートで覆って花山隧道が建設された。大野市から福井市への通勤者の自動車で朝夕は渋滞が起こる。また,両市を結ぶ路線バスも通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603299