100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

市之瀬川
【いちのせがわ】


坪川の名を使用する場合もある。巨摩(こま)山地の櫛形山(2,051.7m)の北東に源をもつ。滝沢川の支流。流長9.4km。海抜585m付近で支流桧沢が合流する。西谷の一部はそれぞれ北伊奈ケ湖・南伊奈ケ湖の用水となっている。この2つの川は合流して山麓斜面を深い谷をつくって流下し,第三紀角礫凝灰岩の層が露頭をなしている。台地上に出た当河川は市之瀬台地を浸食して谷を形成し,盆地に出て扇状地をつくり,川上(中巨摩郡甲西町)で漆川を合して南流し,古市場・荊沢(ばらざわ)を経て秋山川を合して釜無川の河畔近くで滝沢川と合流している。中流の市之瀬台地上の峡谷に東京電力の一之瀬第一・第二発電所がある。また,下流部はかつて天井川であったが,改修が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603356