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重川
【おもがわ】


塩山市北東の山地に源流をもつ。塩山市・山梨市を流下する笛吹川の支流。流長18.3km。1級河川。大菩薩嶺(2,056.9m)の東麓に発し,花崗閃緑岩の山を浸食して西南西に流れ,源次郎岳(1,478m),砥石山(1,604.5m)から発する佐野川・文珠川を合して上萩原,下萩原を経て,下粟生野で,北の高芝山(1,527m)から発する竹森川を合わせて塩山市街東部に出,下萩原・牛奥を経て東後屋敷で塩川・びんぐし川,鴨居寺橋下で田草川を合して一町田中付近で笛吹川に合流する。急流河川で,花崗岩地帯を浸食して砂礫の流送が激しく塩山市街の北から南に広く扇状地を形成している上流部や支流の扇状地は段丘化している。いずれも果樹園化されている部分が多い。塩山からこの川沿いに登って柳沢峠(1,472m)を越え,丹波川流域に至る青梅街道(県道甲府青梅線)は,昭和57年4月から国道411号に昇格し,この川筋は甲州から武州への重要な交通路となってきた。「国志」に「面川,母川ニ作ル,萩原村入会山中ヨリ発シ屈曲シテ南西ニ流レ笛吹川ニ入ル」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603372