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近ケ坂
【ちかざか】


茅ケ坂とも書く。御坂(みさか)山地東端,高川山(978.9m)と鶴ケ鳥屋山(1,374.4m)の中間にある鞍部。標高約720m。大月市初狩町下初狩と都留(つる)市金井を結んだ近ケ坂往還の峠。現在は利用は少ない。郡内の中心谷村町(都留市谷村)から国中(くになか)に行くには桂川を下って大月に出,笹子川をさかのぼるが,当峠を越せば近道である。「国志」には「茅ガ坂」とあり「金井村ヨリ初狩ニ越ユル山路ナリ,此ノ間一里半……茅ガ坂ヨリ少シク寅ニ行キテ鍵掛峠ニ出ヅ,是レ茅ガ坂ヨリ分レテ下初狩村ニ出ヅル山路ナリ」と記している。当峠の登り口,中津森は小山田氏の館があり,天文元年谷村に移るまで当地方統治の中心であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603445