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浅川
【あさかわ】


長野市・上水内(かみみのち)郡豊野町を流れる1級河川。流長17.004km。長野市街地北方の飯綱(いいづな)高原より流出し,豊野町で千曲川に合流する。途中で駒沢川をはじめ8河川を合流する。上流部は高原から長野盆地への急傾斜地に深い浸食谷を形成し,急傾斜地帯には信州リンゴと水稲栽培を主とする小集落が散在する。渓谷の出口近くには地元住民の行楽地ブランド薬師堂がある。長野盆地に出てからは扇状地形を形成し,両岸の水田地は近年住宅地化が激しい。扇状地の末端部に当たる長野市古里地区付近から千曲川への合流点までは,千曲川の自然堤防にさえぎられて同川の後背湿地を同川に並行して流れる。中流の扇状地から下流部にかけてはしばしば氾濫し,土砂の堆積で河床の上昇が進んでいる。このため上流に現在浅川ダムを計画中。江戸期には,扇状地と千曲川後背湿地部に当たる豊野町域の水田一帯への灌漑用水源をなし,流域にいくつかの堰が設けられていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603515