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西野川
【にしのがわ】


県西部を流れる1級河川。流長26.7km。御嶽山北東麓の開田高原の諸河川を集めて流れ,木曽郡三岳村で王滝川に注ぐ。源流は乗鞍岳と御嶽山のほぼ中間に当たる鎌ケ峰の南。主な支流には,木曽郡開田村の東半分を流域とする末川をはじめ,岐阜県境の長峰峠から流下する西又川や御嶽山腹から東流する冷(つめた)川・湯川・白川などがある。西野川は御嶽火山泥流が形成した恩田原を境に,これより上流部は本・支流とも堆積作用により,流路に沿って小平坦地をなし,集落や水田が多く開田村民の生活の中心地になっている。一方泥流の流出で西野川と支流の末川の合流点付近は遷急点をなし,これから下流,王滝川との合流点までは火山泥流を深く浸食し渓谷をなしている。渓谷沿いに下流の三岳村・王滝村へ通ずる県道越木曽福島線が走り,木曽温泉などの温泉がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603680