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夜間瀬川
【よませがわ】


県北東部を流れる1級河川。流長24.086km。志賀高原の中心部にある大沼池から流出して北西流し,高社山西麓で千曲川に合流する。主な支流は横手山西麓熊の湯付近から流出する角間川・伊沢川・笹川など。地元では,大沼池から流出する川を横湯川,熊の湯付近から流出する川を角間川と呼び,この両川の合流点からを夜間瀬川と呼んでいる。夜間瀬川も角間川も志賀高原直下の地獄谷辺りまでは深い浸食谷を形成するが,地獄谷付近から山ノ内温泉郷の湯田中辺りまでは谷もようやくひらけて西岸に河岸段丘を形成し,河原も広くなる。下流部は湯田中付近を扇頂とする中野扇状地をつくる。現在の流路は中野扇状地の北緑に沿って高社山麓を流れるが,かつては扇央である中野市街地を流れていたと推定される。上流から中流部にかけては多くの温泉地があり,山ノ内温泉郷と称される。また角間川上流部には鳴洞滝・澗満滝などがある。乏水地の中野扇状地を潅漑するため扇頂部に取水口が設けられ,角間川上流部にはダムの建設が計画されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603751