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大坂峠
【おおさかとうげ】


十三墓(じゆうさんぼ)峠ともいう。吉城(よしき)郡国府町八日町と上宝(かみたから)村石仏の境界にある峠。大再見山と安峰山の鞍部で標高950m。八日町との標高差430mを急なつづら折りで登ると,峠の周辺一帯はなだらかで大坂ノ原と称す。かつては荒城(あらき)郷と高原郷を結ぶ要路であったが,越中東街道指折りの難所でもあった。明治19年古川~神岡間に神原(かんばら)峠越の道が通じてさびれた。現在は主要地方道国府見座(みざ)線が通る。天正10年10月,八日町でくりひろげられた大激戦で江馬氏は三木氏に滅ぼされたが,江馬輝盛の討死にをみて自害した家臣13人を葬ったのが十三墓である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603791