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川上川
【かわかみがわ】


飛騨中央部を北流する宮川の支流。延長約33km(河川法区域延長約27km)。大野郡清見村中野の竜ケ峰(りゆうがみね)に水源をもち,北東流しつつ,押谷・小糸谷・小井戸谷・大楢谷・今谷・牧谷川・前原谷・京塚谷・高曽洞川などを合わせ,高山市北部で宮川に合流する。上流部は1,200m内外の山地を流れて平坦地に乏しいが,中流部の清見村三ツ谷から同村三日町に至る間に幅500m・長さ5kmの帯状小低地があり,水田が開かれ村の主要集落が立地する。高山市八日町から合流点に至る間は幅約1km・長さ5kmの小盆地で水田として利用されている。川沿いの土地が開かれたのは5世紀ごろからといわれ,下流側から上流側へ開拓が進んだという(清見村史)。川の流域を川上(かわかみ)郷といい,古代から中世にかけて,およそ500年間は郡上(ぐじよう)郡白鳥(しろとり)町長滝寺の荘園で,川上荘(河上荘)と呼ばれ,古くから文化の開かれた谷筋。川沿いに主要地方道高山八幡線が通り,高山から岐阜への近道として利用する人も多い。夏にはアユ釣りでにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603816