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中山七里
【なかやましちり】


益田(ました)郡下呂(げろ)町から金山(かなやま)町に至る間の約26kmの飛騨川上流の峡谷。飛騨木曽川国定公園のうち。下呂町の帯雲橋から金山町の境橋までの約七里をいう。地質はほとんど石英斑岩からなる。塊状・厚板状の節理に従って崩壊し,雄大な屏風のような断崖をなす。これは阿寺断層線に沿って流下した飛騨川が下呂より下流ではそれと直角方向に横断して南流し,横谷を形成しているからである。特に下呂町瀬戸付近の孝池水・女夫松・帰樵径・吐月峰・滌水岸・独木橋(現在消滅)を占代(うらじろ)六景(益田郡誌)と呼び景観に富んでいる。ほかに同町門原(かどはら)付近の屏風岩,小野付近の羅漢岩の絶壁,金山町地内の釜ケ淵・牙岩など河床の露岩が美しい。峡谷沿いに国道41号・国鉄高山本線が並行する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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