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勝間田川
【かつまたがわ】


2級河川勝間田川水系の本流。榛原(はいばら)郡金谷町切山に源を発し,南東流して同郡榛原町静波(しずなみ)で駿河(するが)湾に注ぐ。流長14.5km・流域面積36km(^2)。上流は標高150mの牧ノ原台地を開析する谷頭浸食が盛んで蛇行,源流部には地すべり地形もみられる。中流勝田付近では幅400~600mの谷底平野を形成し,台地崖下に集落が立地する。また大沼の地名のように後背湿地も発達するが,河川改修や耕地整理も進んでいる。下流の低地は数列の浜堤列内側の入り江・潟湖が埋積されたもので,河道は静波の集落を避けて南流。河口に榛原港がある。地名は「和名抄」の加都万多で,加都万は水草の加都美と同じ菰菖の類を意味することからといわれる。下流の仁田(にた)の地名も低湿地を指すアイヌ語源にあたるという。流域には,勝間田城跡・樹齢700年のサザンカ・大ケ谷(おおがや)古墳などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603959