100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

海蔵川
【かいぞうがわ】


鈴鹿山脈の麓,三重郡菰野(こもの)町千草に源を発し,四日市市で伊勢湾に注ぐ。2級河川。流長19.41km・流域面積39.8km(^2)。「海蔵小学校百年誌」によれば,下流に住んだ漁民が漁獲物を蓄える横穴を海蔵(あくら)と呼び,それが左岸下流の阿倉川となった。500年前は海蔵(あくら)川と書き,現在は海蔵を「かいぞう」と呼ぶようになったとしている。千種の川原妻に発することから川原妻川とも称したという。支流の竹谷川が南を並流して下海老町で合流する。上流部は水田地域,中流部の両岸には丘陵があり,左岸は坂部が丘・大谷台・みゆきが丘,右岸には三重団地・生桑(いくわ)台などの住宅団地がある。下流部は四日市市街の北部に当たり,両岸とも製陶工場が多く万古焼産地となっている。左岸堤防は桜並木である。河口部は埋立地で左岸は出式方式の第3石油化学コンビナートと霞ケ浦緑地公園,右岸は第2コンビナートとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7604376