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志登茂川
【しともがわ】


安芸(あげ)郡芸濃町椋本(むくもと)付近に源を発し,東流して津市に入り,大里高野尾町から一身田町の北部を通り横川を合わせて南下し,江戸橋に至り東に向きを変えて伊勢湾に注ぐ。2級河川。流長14.5km。津市内では部田(へた)川ともいう。川名の由来は湿地の下流(シト)と雑草(モ)地という意味による。藩政期には河底が低くて江戸橋の上まで潮流があり舟運の便があった。明治初期にはこの舟便を利用して江戸橋付近で魚市場に類似した商業をしようとして,魚町の魚商会との間に紛争が起こった(津市史)。一身田地区から下流は水害で悩まされ,特に昭和49年7月25日には豪雨による大水害を被り,志登茂川水害訴訟が起こり,以後改修が進められてきた。河口付近には倉敷紡績津工場がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7604407