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銚子川
【ちょうしがわ】


尾鷲(おわせ)市と県境の奈良県上北山村の山岳地帯に源を発し,尾鷲市と北牟婁(きたむろ)郡海山(みやま)町を北東流し,相賀で太平洋に注ぐ。2級河川。流長16.391km。主な支流には岩井谷川・小谷小屋川・清五郎滝川・又口川がある。尾鷲市地内に発電用のクチスボダムが造られ,海山町地内の不動谷取水ダム・清五郎取水ダムからクチスボダム水系に送水している。同ダムの容量196万m(^3)・利用水深4m。便ノ山の上流約3kmに魚飛渓の名勝がある。川名は,川の途中に銚子から水が落ちるように見える地点があることによるという。便ノ山には種蒔権兵衛の伝説がある。権兵衛は浪人上村兵部の子として生まれたが,父を失ってからは刀を捨て,まいた種がカラスにつつかれてもこりず,村いちばんの篤農家となった。猟銃で射止めた大蛇の毒にあたって,元文元年12月26日永眠したという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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