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鷲峰山
【じゅぶせん】


相楽(そうらく)郡和束(わづか)町と綴喜(つづき)郡宇治田原町の境にある山。標高685m。南東方を和束川に沿って主要地方道木津信楽線が通じる。山頂付近に真言宗醍醐金胎寺がある。鷲峰山は奇峰が多く,特異な景観を呈しており,「山州名跡志」は同山名所として妓楽嶽・不空嶽・阿弥陀ノ嶽・宝生嶽・釈迦嶽などを記している。宝生嶽は修験道の名山である。「都名所図会」の鷲峰山金胎寺の項に「天武天皇の御宇白鳳四年九月に役優婆塞此山に来り,天竺の霊鷲山をうつし,八つの峰は八葉の蓮華に表し,釈迦嶽,阿弥陀嶽,弥勒嶽,宝生嶽,阿閦嶽,虚空蔵嶽,不空嶽,好楽嶽と号し巌頭に坐して修行する事五七日なり,是当山の開基とす」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7604802