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園部川
【そのべがわ】


船井郡園部町・八木町を流れる川。園部町大河内に源を発して北東流し,船阪で本梅川と合流し,同町市街地の北側を湾曲して半田川・板野川を合わせ,八木町鳥羽付近で桂川に合流。延長19.5km・流域面積129.3km(^2)。園部町内の流路は江戸期,園部藩の軍事的防衛と城下の市街地造成のために変更されたもの。新しく築いた堤防は,小出吉親の雅号をとり,意閑堤と呼ばれた。溝渠は意閑堀ともいう(船井郡誌)。当川と桂川の合流点,八木町鳥羽は,園部藩の米蔵(3,000石)があり,その積出浜であった。さらに,園部町桜堤防(小山堰)沿いの地域は俗に運上(うじよう)といい,舟筏の積出浜であったという。小山東町の東方に舟筏を通す水路が最近まであった。舟筏の期間は,9月から4月までで,農耕の季節は禁じられた。輸送物資は薪・米・炭などで明治20年頃まで水路として利用された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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