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長老ケ岳
【ちょうろうがたけ】


船井郡和知町と北桑田郡美山町の境に位置する山。若狭・丹波国境の頭巾山から南西方向へ,洞(ほら)峠・地蔵杉山と続く800~900m級の尾根の西南端部にあたる。標高916.9m。京都府で12位の高さ。登山路は,仏主から大松谷を通って仏主峠に登り,郡境沿いに尾根筋を通じる道,上乙見から乙見谷を通じる道,美山町三埜から川谷を通じて仏主峠に達する道がある。山頂は草原状で眺望がよく,丹波山地の重畳たる山並みを一望できる。昭和44年に美山町芦生に府立芦生青少年山の家,同53年には和知町上粟野に府立和知青少年山の家が建設され登山者も増加,登山路の整備もなされている。当山には鹿倉山(天田(あまだ)郡菟原)・弥仙山(綾部市於与岐町)と同様に,かつて寺があり僧兵もいたが,焼打ちにあい退転したという伝承がある(丹波地区民俗資料調査報告書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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