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向日町丘陵
【むこうまちきゅうりょう】


長岡丘陵・寺戸丘陵ともいう。京都盆地の西,京都市西京(にしぎよう)区と向日(むこう)市西部にまたがる丘陵。北西に松尾丘陵が続く洪積台地。東方を国鉄東海道本線・阪急京都本線,西方を国道9号が通る。老ノ坂付近から発する小畑川によって東西に二分され,東側を向日町丘陵,西側を乙訓丘陵・大原野台地・長岡丘陵などという。向日町丘陵は東西1km・南北4km・標高50~100mと小規模であるが,周辺地域の開発の歴史は古く,南部の石見上里・大道古墳などの遺跡群は,当地が弥生時代に京都盆地中有数の農耕地であったことを示す。また,一帯には首長墓も多く,丘陵上にも5世紀後半の古墳が多数存在する。8世紀末に造営された長岡京の宮城は丘陵の南端とその先の段丘上に位置した。乙訓タケノコの産地であるが,近年,周辺が宅地化されるに伴い減少の一途をたどっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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