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三国山
【みくにやま】


和泉市・河内長野市と和歌山県伊都(いと)郡かつらぎ町の境界にある山。標高885.7m。和泉山脈のうち紀泉高原と呼ばれる地域の最高所をなす。山頂は隆起準平原の遺物である平坦面をもち,植林におおわれて視界は悪い。山名は,和泉・河内・紀伊3か国の境界になっていることにちなむが,古くは一乗ケ岳といった。三国山を含む尾根伝いには,檜原越えと呼ぶ西国巡礼の旧道が通り,西国三十三か所3番札所粉河(こかわ)寺(和歌山県粉河町)と4番札所施福寺(和泉市)を結んでいた。また,一帯は葛城修験道の行場でもあった。現在,頂上付近には対空路監視レーダー施設がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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