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山田川
【やまだがわ】


安威(あい)川の支流。指定流路延長7.4km。千里ニュータウン内の吹田(すいた)市藤白台1~5丁目に水源を発し,万博記念公園のある山田地区を貫流し,摂津市正雀4丁目と三島2丁目の境で安威川に合流する。大阪層群の千里丘陵では浅い浸食谷を形成しており,その谷底平野が「吾妻鏡」のいう摂津国山田荘である。山田の地名に関しては山田の原とも呼ばれ,皇大神宮を伊勢の宇治山田から分けて祀った際に地名も移ったという説や,千里丘陵が垂水の牧に属した平安期,牧場内にできた農耕地の山田に由来するという説がある。大正期まではタケノコと米作を主とする農村であったが,昭和期に入るとゴルフ公園の建設が始まり,第2次大戦後は,上流域に千里ニュータウンが造成された。また,下流の氾濫原には条里地割が残り,摂津市味舌下(ましたしも)では自然堤防を発達させている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605008