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岸田川
【きしだがわ】


鳥取県境の扇ノ山(1,310m)に源を発し,美方郡温泉町・浜坂町を北流し,日本海に注ぐ川。流長23.852km,流域面積193.8km(^2)。支流に三倉谷川・照来川・春来川・熊谷川・田尻川・久斗川・味原川・田井川などがある。最上流部には霧ケ滝のある霧ケ滝峡谷や小又川峡谷があり,但馬山岳県立自然公園に指定されている。河水は冷たく澄んでおり,ワサビの栽培やヤマメの養殖が行われている。中流域の温泉町湯には温泉が湧出し,近畿の奥座敷となっている。谷は狭く,地滑り地形の棚田が続き耕地は少ないため,古くから杜氏など出稼者が多い。下流では,たびたび氾濫し大災害をもたらしたため,昭和9年の洪水後に,浜坂町二日市へ曲流していた川を直線に改修し,堤防を築いて以来災害は少なくなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605074