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曇川
【くもりがわ】


加古郡稲美町から加古川市へ流れる川。流長7,505m。稲美町北山の万溜池を源流とし,中村で国安川を合わせ,加古川市に入り,日岡山北側で加古川に合流する。流域は印南野台地にあたるため,平素は涸川であるが,増水期には荒れ川となる。国安川とともに新田開発に利用され,万治元年に寺田用水が,寛文4年に稲美町中一色地点の曇川より取水する青野用水が建設された。古文書によれば,寺田用水は5月2日~6月23日のみ取水が許されるという厳しいきまりがあった。昭和38年頃まで,梅雨期や台風による雨で曇川が増水し,加古川本流の増水のため水門が閉じられるために水は五ケ井用水から加古川左岸の平野部に流れ込み洪水になることが度々あったが,ポンプ場の完成により以後水害はなくなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605081