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野間川
【のまがわ】


多可郡八千代町と神崎郡市川町との境に位置する笠形山に発し,西脇市で加古川と合流する川。流長20.809km。川名は野間谷にちなむ。上流部では狭い谷底をなしているが,中流では比較的幅のある谷となる。しかし,谷底平野の面積は狭く,十分な水田面積がなかったため,林業や特産品の製造を行う副業が発達した。上流の大屋では錦織物,野間谷では冬季の寒冷な気候を利用して凍りコンニャクの生産が行われ,江戸末期には高野豆腐も加わった。これらはいずれも衰退し,高野豆腐業者が2,3数えられるにとどまる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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