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一庫大路次川
【ひとくらおおろじがわ】


県南東部を流れる川。流長2万3,466m(県内流長8,986m)。京都府亀岡市畑野町に発し,大阪府豊能郡能勢町で山辺川,山田川を合流したのち,南下して兵庫県に入る。川辺郡猪名川町千軒を経て川西市一庫出合で田尻川,山下の南で初谷川を合流し,さらに南流した後,西に向きを変え,水明台3丁目の西で猪名川に合流する。田尻川と合流するまでを大路次川,それより下流を能勢川または一庫川,あるいは田尻川とその合流点以降とを合わせて能勢川と呼ぶこともある。県内流域は,一庫までの山間部と,それより下流の,東谷盆地と呼ばれる地域とに分けられる。山間部では,狭い河谷に集落が散在し,一庫炭(池田炭)として有名な上質の木炭の産地。盆地部は,大阪近郊という位置より,ゴルフ場・新興住宅団地が数多い。昭和57年3月に一庫出合の下流約300mの地に一庫ダムが完成し,河谷の民家32戸や竜化峡などが水没し,代って1.4km(^2)の知明湖が出現,湖畔に県立一庫公園を建設中である。また,ダムのすぐ下流には江戸期頃に開かれた一庫温泉がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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