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三原川
【みはらがわ】


淡路島の南西部を流れる川。流長11.1km。三原郡三原町の諭鶴羽山(608.3m)に源を発し,西淡町湊で成相川・倭文川・大日川などを合流して播磨灘に注ぐ。河口には西浦海岸の拠点湊港があり,右岸から播磨灘に沿って名勝慶野松原がある。流域には三原平野が形成されている。諭鶴羽山地を開析して三原川扇状地,大日川扇状地がつくられ,大日川・倭文川を合流する河口付近は,三原の入江と呼ばれた内海が埋没してできた三原低地からなる。河床の傾斜が急で雨水を保有できず,表流水は降雨時だけである。そのため晴天が続けば旱魃,降雨が続けば洪水となった。農業用水確保のため,昭和7年上田池ダムが建設されたのに始まり,同25年成相ダム,同49年に諭鶴羽ダムが建設された。さらに成相川・大日川では治水ダムの建設に向けて調査されている。また,下流の洪水対策として,松帆橋から河口にかけて川幅を広げ,排水をよくするための三原川河川改修工事が進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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