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八木川
【やぎがわ】


養父(やぶ)郡関宮町から八鹿(ようか)町へ流れる川。流長28.0km,本支流流長51.9km,流域面積136.7km(^2)。関宮町西端の氷ノ山北中腹の標高1,150m付近に源を発し,出合川・八木谷川・小佐川の支川を合わせ,北東流して八鹿町市街地を経て,同町大森で円山川に合流する。流域には蛇紋岩・緑泥片岩が分布する。上流には,不動滝・布滝・鉢伏高原スキー場などがあり,氷ノ山後山那岐山国定公園に属す。中流域の中瀬には鉱山がある。天正元年砂金発見がきっかけとなって,金山として幕府の台所をまかなってきた。その後,アンチモニーに重点をおき,選鉱・精錬を行ってきたが,鉱脈の枯渇により,現在は輸入アンチモニーの精錬のみを行っている。中流から下流への谷筋は古くより山陰道の道筋にあたり,現在は国道9号が走っている。八木川流域は八木谷のつる牛の名で知られる但馬牛の本場である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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