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西ノ京丘陵
【にしのきょうきゅうりょう】


奈良市西部,秋篠川と富雄川の谷に挟まれた南北に細長い洪積台地で,東北部は奈良丘陵となる。最大幅4km,南南東へ行くに従って幅1kmに減じ大和郡山市北部にまで達する。北端で標高180m,南端で100m,西から東に緩やかに傾斜する。東方へ流れる多くの小河川は樹枝状の谷をつくり,下流に細長い沖積地を形成する。地形を利用した溜池が多く,「菅原池」(推古紀15年是歳冬条)もこの丘陵内にある蛙股池に比定されている。丘陵の最南端には郡山城が築かれた。大正3年には近鉄が丘陵を横断して開通し,さらに第2次大戦後は学園前駅を中心として大住宅地となり,南部に阪奈道路が通じ,丘陵の地形を巧みに利用した奈良国際ゴルフ場も設けられ,戦前とは景観が一変した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605349