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米川
【よねがわ】


桜井市高家(たいえ)に源を発して北流し,左岸より山田川を合わせ西北流し,さらに左岸より天ノ香久山の東を流れる戒外川,西麓を流れる中の川を合わせ,耳成山の東側から北側へ曲がり,橿原(かしはら)市新賀町を経て北流し右岸より銭川を合わせて寺川へ合流する。寺川の支流。1級河川。延長8.84km,流域面積20.4km(^2)。「磯城郡誌」は「源を高市郡飛鳥村大字奥山より発し,北流して香久山の西を流れ,大字出合に於て安倍村大字山田より来る山田川を合せ,西流して耳成村に入り大字木原より更に北流し,十市に於て寺川に合す。この川一に耳成川という」と記しており,出合(現橿原市出合町)より上流は現在の中の川を本流としている。米川流域東部は磐余(いわれ)と呼ばれる地方で,戒外川下流域が,その地形と小字名から「書紀」の「磐余池」の地ではないかと推定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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