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地蔵峠
【じぞうとうげ】


東牟婁(ひがしむろ)郡古座川(こざがわ)町池野山と古座町佐部の間にある峠。標高151m。古くは口熊野街道大辺路(おおへち)が通り,那智山・本宮(ほんぐう)方面に至る峠であった。峠には地蔵が1基祀られてあり,これがこの峠名の由来であろう。海岸沿いに国道が開通した後も,昭和20年代までは近郷の人々が,集落間の往来や,水田の出作りのため,よくこの細い峠道を利用した。現在峠越えの道は幅約1.5m,石畳の部分も通行は可能である。しかし,水田の出作りが行われなくなり,モータリゼーションの進行によって,峠を通る人はほとんどない。国道42号から古座川沿いに車で約10分,県道田原古座線の終点から徒歩でおよそ10分の距離にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605474