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東山
【とうせん】


八頭(やず)郡智頭(ちず)町と若桜(わかさ)町の境にある山。標高1,388m。南の沖ノ山とともに,千代(せんだい)川上流部に,三郡変成岩を貫入しておよそ8km平方にわたり底盤状に形成された花崗岩山地の一画をなす。北面(糸白見川),東面(吉川川)はよく開析されて深い谷をなし,中国山地ではまれな1,000m近い比高を有する。南西面は沖ノ山との間には緩斜面が展開する。南西部の一部を除くと,1,000m付近まではスギの造林が発達し,山頂は深いチシマザサが林床に生いしげるブナ林で,展望は悪い。山体は大きく,戸倉峠より見た山容は重厚ですぐれている。中国地方では大山(だいせん)・氷ノ山・烏ケ山に次ぐ標高を有するため,登山を愛好する人たちに目標とされることが多いが,山頂への登山道はない,積雪期にスキーツアーのコースとしても利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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