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波多台
【はたのだい】


岡山県側では黒岩高原と呼ぶ。八頭(やず)郡智頭(ちず)町の西,岡山県阿波村との境にある山。標高900~950m。山名は智頭町波多にある台状の山の意で,山上に広く平坦面を有する。山腹は波多川右岸を構成し,スギ造林に覆われているが,山上に至ると最大幅2km,南北の長さ4kmに及ぶメサ地形の高原が展開する。この高原は花崗岩などからなる山体の上を玄武岩溶岩が覆って成立しているもので黒岩高原の名はこの玄武岩の色に由来すると思われる。高原面は,大部分岡山県に属し,一面のススキ草原である。高原中央の小渓流は湿原を形成し,湿原特有の昆虫や植物が見られる。貴重な生物的自然と景観により氷ノ山後山那岐山国定公園の区域に指定されている。高原内の一ピークにマイクロウエーブ中継所が設置され,そこに至る車道が岡山県側より通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605644