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菱根池
【ひしねのいけ】


出雲市江田町・八島町・浜町から,簸川(ひかわ)郡大社町菱根(ひしね)・入南(にゆうなん)まで広がっていた池。現在は水田となっている。もとは,神門水海(かんどのみずうみ)の一部で,浜山を囲む入江であったが,数度の洪水によって斐伊(ひい)川が次第に東流したことによって沼地として残ったもの。慶長年間に,藩主堀尾氏が池の干拓に着手,のち京極氏を経て,元和年間に三木与兵衛氏に引き継がれた。寛永年間に至って,乙見山を掘り貫いて堀川を海へ通したため,一挙に排水に成功,干拓されて広大な新田となった(出雲市誌)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605796