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三十人ケ仙
【さんじゅうにんがせん】


苫田郡加茂町と同郡上斎原村の境界にある山。標高1,171.7m。作北山地の高峰で,北の三国山,南の天狗岩とともに,標高1,000m内外の高原上に孤立した中国山地内の残丘。中生代後期から新生代初期に形成された花崗岩・斑糲岩などからなる。氷ノ山後山那岐山国定公園および湯原奥津県立自然公園に属し,将来の観光開発が期待される。標高750~800m以上の中国山地には温帯林の極相として,かつてブナ林が卓越していたが,薪炭材として伐採された。当山の東斜面の一部にはブナ・ナラなどの天然林が残存し貴重な存在となっている。全山杉・檜の人工林に覆われているが,若齢林が多い。東麓のカナケ谷および西麓の梅ノ木谷・八本長尾谷にはたたら製鉄遺跡もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605908