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高比野山
【たかひのやま】


英田(あいだ)郡美作町奥大谷と久米郡柵原(やなはら)町宮山との境にある山。標高347.2m。津山盆地の南東に広がる流紋岩質の高原状山地の中にあって,中生代の安山岩からなる残丘状の山。もとは高篠山と呼び,山頂に塩湯郷(美作町分)と和気郷(柵原町分)35か村の総鎮守であった高篠神宮が鎮座していた。正暦年間に美作権守藤原実資が「蓏まくら高しのやまのみかくらに月冴えわたる笛たけのこえ」(勝田郡志)と歌っているように広く尊崇を集めていたが,大永年間に境界争いが起こり,神社は和気郷側(柵原町安井)に遷座されて,現在山頂には雑木が繁茂するのみである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605925