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水別
【みずわかれ】


倉敷市生坂と都窪郡山手村の境にある小峠。国道429号が福山山塊を越える標高50mほどの鞍部にある。峠名は,倉敷市と山手村の分水界に由来する。「備中誌」に「水分れ乢,昔広谷峠土人水分れと云西郡より西坂に通る道なり」とある。「水分」が「水別」に変わった。南麓の集落生坂は旧菅生村の内にあり,「和名抄」の窪屋郡阿知郷に比定され,東阿知と呼ばれていた。現在,山麓は倉敷市の住宅団地として開発が進んでいる。北麓の集落西郡(山手村)は旧山陽道に沿う宿場町として栄えた。この峠道は旧山陽道と国道2号を結ぶ県道田中倉敷線であったが,昭和57年4月1日国道429号に昇格し,交通量が著しく増加した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605981