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百乢
【ももだわ】


苫田郡鏡野町と同郡奥津町との境にある峠。標高650m。泉山の南西方にある。津山城下と伯耆を結ぶ最短経路として,明治34年頃まで利用されていた。道筋は津山城下から津山町一宮―鏡野町百谷―百乢―奥津町上養野―羽出―田代峠を経て伯耆に至る。百谷から百乢までは約2kmで比高差400mの急坂をなし,百乢から上養野までは約1.5kmで比高差200mである。元禄5年津山藩が百乢などの交通の難所に茶屋を置いた。現在も道標や道祖神などの石造物が筋道に見られ,往時のにぎわいをしのばせる。峠名は峠下集落百谷にちなむ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7605984