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大丸峰
【おおまるみね】


山県郡の中央部,豊平町の南西端にある山。西方の一角は同郡加計(かけ)町にもまたがる。標高778.5m。落葉広葉樹や松に覆われる円錐状の険しい山で,北方の椎谷山へと連なる山稜が豊平高原と芸北山地を区分する線となり,その東斜面はおよそ300mの急崖となって豊平高原の西端にそびえる。かつて豊平町域から加計方面への道はこの山稜を横切る加計峠・鶉木峠など峻険な峠越えの道が利用された。「こわやねぶたや鶉木峠は,加計の隅屋がなけにゃよい,加計の隅屋はあってもよいが,うずらぎだおがなけにゃよい」と歌われた馬子歌には重い荷物を運んで峠道を往来する者の心情があふれている。現在鶉木峠には国道433号が通り,豊平と加計を結ぶ主要なルートとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606034