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金明山
【きんめいざん】


東広島市の北部,志和町志和堀と賀茂郡福富町にまたがる山。標高735mの流紋岩山地。志和盆地を見下ろす比高500mの急峻な山頂に室町前期,天野政貞が山城を築き,南麓に居を構えた。現在も殿様屋敷・藤内屋敷と呼ばれる平坦地が残る。政貞は南に6km離れた米山城の天野氏と同族で,米山城の初代天野顕義は政貞の子政国の養子であった新田顕政を金明山の八合目付近にかくまっていたといわれる。元氏の時に毛利氏に攻撃され,城を追い落とされ,山麓の横田で迎撃した。頂上には本丸や4段の郭や堀切が残る。中腹には閃亜鉛鉱や黄銅鉱を産する志和堀鉱山がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606066