茶臼山
【ちゃうすやま】

安芸郡府中町の東を限り，広島市安芸区との境にある山。標高271m。花崗岩からなるなだらかな山で，古代安芸国府の東の防御の役目を果たしていた。「芸藩通志」には，山頂に阿計玖羅城址がみえる。古代山陽道は府中へは畑賀から茶臼山の南400mにある甲越峠（標高200m）を越えるコースをとっており，ほかに山の北側にある笹ケ峠（280m）をたどるコースもある。現在，甲越峠には県道が通り，南北に長い稜線に沿って中国自然歩道が通じる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7606113