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洞所山
【どうところやま】


安芸郡熊野町北部,広島市安芸区中野東町境にある山。安芸郡海田町にも近い。北東~南西方向に延びる鉾取(ほことり)山塊の中部のピーク。西側山腹は標高300m以上東側山腹では400m以上が傾斜が急で,高田流紋岩類よりなる。標高のそれ以下は黒雲母花崗岩よりなり露岩が散在する。西山腹では標高200mの尾根にやや広い平坦面があり,中国地方最下位の浸食平坦面である瀬戸内面に相当すると考えられる。その平坦面より以下は傾斜が急。東山腹では標高400m付近からしだいに傾斜が緩やかになり山麓に達する。江戸期は藩有林であった(芸藩通志)。近年,登山道も整備され,展望もよいので広島市民の身近なハイキングコースとして知られる。山の直下を新幹線の安芸トンネルが通過する。また,西山麓には旧山陽道の街道松が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606121