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三角島
【みかどしま】


古くは三方(みかた)島ともいった。芸予諸島中の大崎下島の北に浮かぶ島。面積0.59km(^2)。昭和55年現在44世帯,103人が居住する。島の西部約6分の1は,豊田郡豊浜町,残りの東部は同郡豊町に属す。明治22年の市制町村制施行の際,大崎下島の西の一部である大浜・立花両地区は,豊島瀬戸を越えて西の豊島と合併したが,その影響から,当島の西側も豊浜町に所属する。島は御手洗瀬戸から沿岸に広がる御手洗港域の西端部でもある。島内のやや北寄りに東西に広がる丘陵性の山地があり,ミカンの出作りがある。集落はこの山地列の東端にあって南面し,大崎下島の北側の久比との間に町営の豊丸が往復する。島内には造船のための鉄構枠をつくる鉄工所があり,大崎下島や木江からも一部通勤する。島と大崎下島の間はわずか500m程度であるが,中央部の水深は20~30m。また,久比の泊地を北西の風浪から守る役割も果たしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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