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中尾山
【なかおやま】


美馬郡の一宇村と木屋平(こやだいら)村の境にある山。標高1,330.4m。山頂は赤帽子山と綱付山を結ぶ尾根にある狭いピークで,樹林の中に三角点があるだけで視界はあまりきかない。東に下った高原には木屋平村営のキャンプ施設があり,貸バンガローもある。大森池があり,白鳥が飼われている。一般にはこの辺を中尾山と呼んでいるようで,地図にも三角点の所に山名は記載されていない。高原状の北東斜面はミカブ緑色岩類に共通する地形である。登山コースは,木屋平村の太合からキャンプ場まで車で入る。一宇村川又へ抜ける林道途中の登山口から,ヒノキの植林地をぬって尾根に出て,三角点まで約40分かかる。太合には素盞嗚命を祀る滝宮神社があり,7月9日に祭礼が行われる。昔は牛の神様として有名であった。キャンプ場に登る舗装路の周辺には,村営のみごとな栗園が広がっている。また,山域にはヒメシャラ・リョウブ・クリ・ハウチワカエデ・ウリハダカエデなどの樹木が見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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