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妙体山
【みょうたいさん】


讃岐山脈中の本県側に張り出した尾根の1つで,美馬郡脇町と阿波町の境界にある山。標高785m。尾根は伊沢谷川と東俣谷川とに挟まれて南北に細長い。「阿波志」には,伊沢山,縦墾(たてはり)山と書かれている。ともに麓の地名から付けられた山名であるが,山上に妙体神社を祀るところから妙体山(阿波名所案内など)などとも呼ばれる。山頂の神社は同じ規模のものが2つあり,脇町側を妙体神社,阿波町側を明多意神社と称し,ともに木花咲耶姫を祀った安産の神様である。地質は和泉層群の砂岩がち互層で,頂上付近はモミ・クリ・カエデ類・イヌシデ・ナラなどの自然林を形成する。阿波町元町と脇町拝原から頂上まで別々の車道が通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606575