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竜王山
【りゅうおうざん】


那賀郡鷲敷(わじき)町と相生(あいおい)町にまたがる山。標高732.1m。竜王山と名のつく山は雨乞に登られた山である。頂上からの展望に優れ,山容も整う。鷲敷町の丹生谷橋の西から北に向かうとミカン畑の付近に登山口がある。尾根をほぼまっすぐ丁石を見ながら登ると,1時間あまりで岩山のピークに立つ。南西から西にかけて木頭の連山が開け,少し西には30m余の断崖がある。東に大竜寺山が迫り,その先に小松島・橘湾,眼下には那賀川の清流が蛇行する。初日の出を拝みに地元の人が登るという。山頂から少し下ると竜王権現の祠があり,広場に堂宇もある。明治期には行者が集まって大護摩をたき,修行の場にしていたという。東の麓に氷柱観音の鍾乳洞があり,また付近には,リョウブ・クロモジ・コナラ・ソヨゴ・アカガシ・イヌシデなどの樹木が目につく。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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