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瓜生が丘
【うりうがおか】


木田郡牟礼(むれ)町牟礼字菜切から高松市高松町にまたがる標高20mまでの低丘陵。近年宅地造成された住宅地。源平合戦のとき屋島に到着した源義経が源氏方の陣を敷いたと伝える。「元暦二年春二月源義経阿州勝浦より歩して讃岐瓜生に至る」(吾妻鏡),「是より巽に当りて三町計りにして平なる阜あり,雨竜山と云う。是源氏の陣地なり」(南海治乱記)などの記載が見え,香川県国立公園協会のたてた「宇竜ケ岡」の石柱がある。また,この丘を柴山または野山ともいい,「源平盛衰記」には「武例高松と云う柴山(芝山)に皈り給いて」とある。さらに源平の故事にちなんで源氏が岡・桟敷が岡とも呼ばれる。この丘陵からは屋島および檀ノ浦が一望でき往時をしのぶことができるが,公園等の施設はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606613